柔道整復師国家試験とは?日程・科目・合格率・対策法まで完全ガイド【2026年版】

柔道整復師国家試験の全体像をまとめたインフォグラフィック

柔道整復師国家試験とは?日程・科目・合格率・対策法まで完全ガイド【2026年版】

「国試って、結局いつ・何が・どれくらい出るの?」
養成校に入ったばかりだと、国家試験の全体像がぼんやりしたまま不安だけが先に立ちますよね。

この記事は、柔道整復師を目指すあなたが国家試験の「地図」を1枚手に入れるためのガイドです。日程・受験資格・科目・合格基準・合格率といった基本を、先輩が後輩に話すつもりでやさしく整理しました。読み終えるころには「自分は今、何から手をつければいいか」が見えているはずです。

この記事は柔道整復師国家試験の全体像をつかむためのものです。各科目の具体的な勉強法は、本文中のリンクから科目別の記事にまとめています。


目次

1. 柔道整復師国家試験とは

柔道整復師国家試験は、柔道整復師として働くための国家資格を取得するための試験です。試験に合格し、厚生労働省に免許登録をすることで、はじめて柔道整復師を名乗り、施術所(整骨院・接骨院など)で施術ができるようになります。

  • 実施団体:公益財団法人 柔道整復研修試験財団(厚生労働大臣指定試験機関)
  • 実施回数:年1回(例年3月上旬の日曜日)
  • 試験方式:筆記試験(マークシート方式)

ポイントは、チャンスは年に1回だけということ。だからこそ「いつから始めるか」が合否を大きく左右します。


2. 受験資格 ― 誰が受けられる?

受験できるのは、文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が認定した養成施設で3年以上学び、卒業した人(または卒業見込みの人)です。

養成施設には主に次の種類があります。

種類修業年限の目安
専門学校(昼間部・夜間部)3〜4年
短期大学3年
大学4年

つまり、いま養成校に在学しているあなたは、卒業見込みの段階で受験できるということ。在学中の学びがそのまま受験資格につながります。

在学生がまず気にすべきは、国試の前に立ちはだかる卒業試験です。学校によっては卒試を突破しないと国試に進めないため、「卒試=国試の前哨戦」と考えて早めに動くのが安心です。


3. 試験日程と申し込みの流れ

例年のスケジュール感は次のとおりです(年度により前後します。必ず最新の公式情報を確認してください)。

時期内容
12月ごろ受験願書の受付(出願)開始
3月上旬の日曜国家試験 本番
3月下旬合格発表

直近の第34回(2026年)は、2026年3月1日(日)に実施され、合格発表は2026年3月26日でした。試験会場は北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄の9会場で行われています。

出願書類は学校がまとめて取りまとめるケースが多いものの、写真や必要書類の準備に意外と時間がかかります。「出願はまだ先」と油断しないのが先輩からのアドバイスです。


4. 試験科目と出題範囲

国家試験は、大きく 必修問題一般問題 の2種類に分かれます。

  • 必修問題:50問(基礎的・実務的に「絶対に外せない」内容)
  • 一般問題:200問
  • 合計:250問

出題される科目は、解剖学・生理学を中心に幅広い11科目に及びます。

主な出題科目

  • 解剖学
  • 生理学
  • 運動学
  • 病理学概論
  • 衛生学・公衆衛生学
  • 一般臨床医学
  • 外科学概論
  • 整形外科学
  • リハビリテーション医学
  • 柔道整復理論
  • 関係法規

この中でも、解剖学・生理学・柔道整復理論は出題比重が大きく、合否を分ける「主力科目」です。範囲が広い基礎科目(解剖・生理)は1〜2年生のうちから、専門色の強い柔道整復理論は学年が上がってから、というように科目ごとに仕込む時期が違うのがコツです。

科目別の具体的な勉強法は、それぞれの記事にまとめています。 👉 解剖学の勉強法・暗記のコツ


5. 合格基準 ― 何点取れば受かる?

合格には、必修問題と一般問題の両方で基準をクリアする必要があります。

区分問題数合格基準必要点の目安
必修問題50問総得点の 80%以上40点以上
一般問題200問総得点の 60%以上120点以上

ここで見落としがちなのが、必修問題のボーダーが80%と高いこと。一般問題でどれだけ稼いでも、必修で基準に届かなければ不合格になります。

👉 「必修で落ちる」が一番もったいない。 必修問題の対策は別記事で重点的に解説しています。 必修問題対策 ― 一発アウトを防ぐ最後の砦

なお、合格基準点はその年の問題の難易度などにより調整されることがあります。最終的な基準は、毎年の公式発表で確認してください。


6. 合格率の実態 ― 新卒と既卒で大きく違う

「合格率◯%」という数字だけを見ると一見やさしそうに思えますが、中身を見ると景色が変わります

直近の全体合格率(第34回/2026年)

  • 受験者数:4,434名
  • 合格者数:3,170名
  • 合格率:71.5%

近年の全体合格率の推移

回(年)合格率の目安
令和2年約66.0%
令和3年約62.9%
令和4年約49.6%
令和5年約66.4%
令和6年約57.8%
第34回(2026年)約71.5%

年によって50%前後まで下がる回もあり、「簡単な試験」とは言えないことがわかります。

そして最も大事なのが、新卒と既卒で合格率が大きく違うという事実です。

  • 新卒:例年おおむね80〜90%前後で推移する年が多い
  • 既卒:10〜30%台にとどまる年が多い

この差が示すのは、「現役で・一発で受かることがいかに有利か」ということ。卒業後にもう一度受け直すのは、想像以上にハードです。だからこそ、在学中の今から計画的に積み上げることが、いちばんの近道になります。


7. いつから何を始める?学年別ロードマップ

「結局、今の自分は何をすればいいの?」に答える、ざっくりした学年別の指針です。

1〜2年生 ― “基礎の貯金”を作る時期
解剖学・生理学などの基礎科目は、範囲が広く、あとから一気に詰め込むのが最も苦しい分野です。授業の理解を「その週のうちに」固めるだけで、3年生の自分が驚くほど楽になります。

3年生 ― 過去問と必修対策に本腰
卒業試験・国家試験・就職活動が一気に重なる学年。過去問演習を軸に、弱点科目と必修問題をつぶすフェーズです。年間スケジュールを早めに引くことが、パンクを防ぐカギになります。

既卒受験生 ― 計画の“立て直し”が最優先
一人で抱え込みやすい時期です。「何を捨て、何に絞るか」を決め、モチベーションを保つ仕組みづくりから始めましょう。

👉 学年別の詳しい計画はこちら: 3年生の国試対策・年間スケジュール


8. よくある質問(FAQ)

Q. 国家試験は年に何回ありますか?
A. 年1回、例年3月上旬の日曜日に実施されます。

Q. 試験はマークシートですか?記述はありますか?
A. 筆記試験で、マークシート方式です。

Q. 必修問題だけ高得点でも、一般問題が悪ければ落ちますか?
A. はい。必修・一般のどちらも基準を満たす必要があります。一方だけでは合格できません。

Q. 在学中でも受けられますか?
A. 養成施設を3年以上修業し、卒業見込みであれば受験できます。多くの在学生が卒業見込みの段階で出願します。

Q. 合格したらすぐ働けますか?
A. 合格後、厚生労働省への免許登録(申請)を経て、柔道整復師として施術ができるようになります。


9. まとめ ― 国試は「早く始めた人」が有利

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • 柔道整復師国家試験は 年1回・3月上旬、マークシート方式
  • 受験資格は 養成施設で3年以上学び、卒業(見込み)であること
  • 出題は 必修50問+一般200問=計250問、主力は解剖・生理・柔道整復理論
  • 合格基準は 必修80%以上・一般60%以上。必修で落とさないことが重要
  • 合格率は年により波があり、新卒のうちに一発で受かることが圧倒的に有利

国試は、特別な才能ではなく「いつ始めて、どう積み上げたか」で結果が変わる試験です。今日この記事で全体像をつかんだあなたは、もうスタートを切っています。次は、自分の学年に合った一歩から始めていきましょう。

このサイトでは、科目別の勉強法から学年別スケジュール、合格後の進路まで、施術者を目指すあなたに寄り添う記事を順次お届けしています。


参考文献・出典

  • 公益財団法人 柔道整復研修試験財団「柔道整復師国家試験の施行」
  • 厚生労働省「柔道整復師国家試験」関連情報
  • 第34回柔道整復師国家試験 合格発表(2026年3月26日)に基づく合格者数・合格率データ

※本記事は試験制度・公表データに基づく一般的な情報提供を目的としています。出願要件・日程・合格基準などの最終的な確認は、必ず公式(柔道整復研修試験財団・厚生労働省)の最新発表をご参照ください。

監修:セジュツノワ編集部(柔道整復師・柔道整復師専科教員)

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