「全身の骨って結局いくつ?」と、200個を端から覚えようとすると一瞬で挫折します。
骨は、「体軸骨格」と「体肢骨格」の2系統に分けて、部位ごとの“数字”だけ押さえるのがコツ。この記事では、柔道整復師国試で実際に問われる数(脊柱・肋骨・手根骨…)と、引っかけポイントを早見表で整理します。
この記事は国試の完全ガイド(※ピラー記事)の科目別シリーズ(解剖学)です。覚え方の土台は解剖学の勉強法もあわせてどうぞ。
まず大前提:骨は「2系統」で分ける
全身の骨は、成人で一般に約206個(耳小骨や種子骨などの数え方で文献差があります)。数える前に、まず2つの系統に分けます。
- 体軸骨格(たいじくこっかく):体の“軸”=頭蓋・脊柱・胸郭
- 体肢骨格(たいしこっかく):軸にぶら下がる手足=上肢・下肢
この2分けができれば、あとは部位ごとの数字を当てはめるだけです。
早見表①:体軸骨格
| 部位 | 構成と数 |
|---|---|
| 頭蓋 | 23個(脳頭蓋 8個 + 顔面頭蓋 15個) |
| 脊柱 | 26個=頚椎7・胸椎12・腰椎5・仙骨1(仙椎5個が癒合)・尾骨1 |
| 胸郭 | 胸骨1 + 肋骨12対(+胸椎12は脊柱に含む) |
💡 椎骨は「7・12・5」のリズムで暗唱。仙骨・尾骨はそれぞれ複数の椎が癒合して1個と数えます。
※「頭蓋15種23個」とは“骨の種類が15・個数が23”という意味。頭頂骨など左右対になる骨は「2個で1種」と数えます(脳頭蓋8+顔面頭蓋15=23)。なお顔面頭蓋は、数え方により14個とする教科書もあります。
早見表②:体肢骨格(数は片側)
| 区分 | 骨 |
|---|---|
| 上肢帯 | 鎖骨・肩甲骨 |
| 自由上肢 | 上腕骨/橈骨・尺骨/手根骨8・中手骨5・指骨14 |
| 下肢帯 | 寛骨(腸骨・坐骨・恥骨が癒合して1個) |
| 自由下肢 | 大腿骨・膝蓋骨/脛骨・腓骨/足根骨7・中足骨5・趾骨14 |
💡 手根骨は8、足根骨は7。「手のほうが1つ多い」とセットで覚えると取り違えません。
指骨・趾骨はどちらも14(母指/母趾だけ2個、ほかの4本は3個ずつ)。
※この表の数は片側(左右一対)。全身の総数を出すときは、ここの数を2倍します(例:手根骨は左右で16)。
国試で狙われる「引っかけ」
- 肋骨12対の分類:胸骨に直接つく第1〜7=真肋、直接つかない第8〜12=仮肋、前端が遊離する第11・12=浮遊肋。
- 手根骨8 / 足根骨7 の取り違え(「足根骨8」は誤り)。
- 寛骨は1個:腸骨・坐骨・恥骨が癒合した骨。「3個」と数えない。
- 膝蓋骨は人体最大の“種子骨”(腱の中にできる骨)。
- 仙骨・尾骨:成人ではそれぞれ1個(仙椎5・尾椎3〜5が癒合)。「椎の数」と「骨の数」を混同しない。
覚え方のまとめ
- まず 体軸(頭蓋・脊柱・胸郭)/体肢(上肢・下肢) の2系統に分ける
- 椎骨は 頚7・胸12・腰5+仙1・尾1=脊柱26
- 肋骨は 12対(真肋1〜7/仮肋8〜12/浮遊肋11・12)
- 手根骨8・足根骨7(手が1多い)/指骨・趾骨は各14
- 総数は約206個だが、数字は“部位ごと”に覚えるのが近道
骨は「全部数える」のではなく「系統で分け、要所の数字を押さえる」。これだけで国試の骨の問題はぐっと解きやすくなります。早見表は試験前に見返せるよう保存を。
覚え方の基本は解剖学の勉強法、関連の早見表は脳神経12対の覚え方もどうぞ。
参考文献・出典
- 柔道整復師養成課程で用いる解剖学の教科書(頭蓋15種23個・脳頭蓋6種8個、脊柱26個=頚7胸12腰5仙1尾1、胸郭=胸骨1・肋骨12対、手根骨8・足根骨7 等を照合)
※本記事は柔道整復師国家試験の学習を目的とした、標準的な解剖学の知見に基づく解説です。骨の総数は数え方により差があります。最終確認は在籍校で使用する教科書を最優先にしてください。
監修:セジュツノワ編集部(柔道整復師・柔道整復師専科教員)

